2024年問題とは？タクシードライバーに影響はある？

タクシー業界でも話題となっている「2024年問題」。2024年問題とは何なのでしょうか？ここでは、タクシー業界における2024年問題についてまとめています。

2024年問題について

「2024年問題」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。

2024年問題とは、「2024年4月1日から開始される労働の上限規制によって、稼げなくなってしまう」という問題です。また、従業員の労働時間の上限が規制されることで、業務に必要な人員を確保できなくなるといった問題もあるようです。

2024年問題の規制対象は、バスやタクシー、トラックドライバーなどのほか、建設業や医師など。そもそも時間外労働の上限規制は以前から規定されていましたが、ドライバーや建設業、医師は規制適用に猶予を設けられていました。

しかし、2024年4月1日、猶予期間を終え、ドライバーらにも適用が開始されるようになったのです。

タクシードライバーは2024年問題の影響を受ける？

日勤勤務は収入が減る可能性がある

日勤勤務かつ車庫待機形式で営業しているタクシードライバーは、2024年問題によって大きく収入が減る可能性があります。

車庫待機形式は、そもそも顧客を獲得するチャンスが少ないため、流し営業を行うよりも稼ぎにくいといえます。
そして、2024年問題によって時間外労働に上限規制が設けられることで、残業できる時間が減り、これまで当てにしていた手当がカット。そのため、収入ダウンとなるケースが多いでしょう。

一方、2024年問題において、タクシーの隔日勤務には大きな変化はなく、2024年問題による大きな収入ダウンは考えにくいでしょう。

歩合制なら稼ぎやすい

歩合制では、頑張って稼いだ分だけ収入に反映されます。そのため、2024年問題があることを考慮しても、大幅な収入ダウンは考えにくく、場合によっては収入をアップさせることもできます。

とくに都心部で隔日勤務を行っているタクシードライバーは、2024年問題をそれほど気にする必要はないでしょう。

歩合制を避けたい場合はA型賃金の会社もチェック

「歩合制でガツガツ稼ぐのは向いていない」という方もいるでしょう。その場合、A型賃金を採用しているタクシー会社を探すのもおすすめです。A型賃金では、固定給と歩合給の両方が支給されます。歩合給の割合は少ないため頑張りが給与に反映されにくいものの、安定した収入を得やすいメリットがあります。

2024年問題で逆に稼げる可能性も

2024年問題によって、タクシー業界でも人手不足が問題視されています。

しかし、考え方によっては、稼げるチャンス。たとえば、駅周辺やオフィス街などで、タクシー乗り場に乗客の行列ができているのを見たことはありませんか？乗客の行列ができているということは、需要に供給が追い付いていない証拠。供給が追い付いていないところには稼げるチャンスがあります。歩合制のタクシードライバーなら、乗客をどんどん獲得して収入アップを目指せるでしょう。

なお、稼げるタクシードライバーになるためには、営業を工夫し、効率良く稼ぐことが大切。土日の観光地や平日のオフィス街、ラッシュ時の駅周辺など、乗客を獲得しやすい時間帯・場所で流し営業を行うのがおすすめです。